コーヒの歴史に出てくる
「カフワ(Qahwa)」とは?
コーヒーであり、カートであり、ワインである
カフワ(Qahwa)とは?
カフワ(Qahwa)とは、アラビア語で、
「コーヒー」の意味
現代では、「アラビックコーヒー」など訳されますが、
その昔、コーヒーが世に出回る前は、
ある別のものも示す言葉だったようです。
カフワ(Qahwa)=「コーヒー・カート・ワイン」の総称
現代で、カフワがコーヒーを表すということは、上記の通り。
しかし、「カフワ」には他にも意味合いがありました。
カフワはその昔、
「カート(Khat)」
と呼ばれる、植物から作った、コーヒーに似た飲み物の名前でもありました。
※イエメンでは、現代でも食される日常に欠かせないモノです。
他にも、誰もが知っている
「ワイン」
を意味する言葉でもありました。
みんなが知っている、あの葡萄から作られるワインです。
(主に白ワインとされていた)
すなわち、
カフワ=「コーヒー・カート・ワイン」の総称
ということ。
結果的にいうと、
「コーヒーがカフワの名を勝ち取った」ということですね。
でもなぜ、カフワには、複数の意味があったのか?
コーヒー・カート・ワインには「共通点」がある
そもそも、カフワ(Qahwa)という言葉には、
「何かへの欲望を払う、少なくする、慎む」
という意味合いがあります。
コーヒー・カート・ワインを飲むことは、
「食欲を減らす=欲を抑える」
ということ。
当時のイスラム教徒(主にスーフィー)は、
食欲などを制限することが善行とされていた「禁欲主義」だったため、
この言葉が使われていました。
この「カフワの意味」が
それぞれの飲み物の共通点であり
複数の飲み物を示すことになった一つの理由とされています。
熱心なイスラム教徒と「スーフィー」によって、コーヒーが確立
カフワの意味は、
コーヒー・カート・ワイン
カフワという言葉が、
「コーヒー」と「ワイン」を混同したために、
コーヒーの広がりには、数々の問題がありました。
なぜなら、
イスラム教では、酒は禁じられているから
です。
しかし、その多くの問題を解決し、
コーヒーを世に広めたのが、
「スーフィー」
と呼ばれる熱心なイスラム教徒の人々です。
一体「スーフィー」とは、どんな人々だったのでしょうか?
- コーヒーが廻り、世界史が廻る(本:臼井隆一郎)
- カート文化の大きさ(サイト:待夢珈琲店)
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