コーヒーの起源
「カルディ」と「ウマル」
2つのストーリー
コーヒの起源は2つ「カルディ」と「ウマル」説
コーヒーの起源は、
エチオピア起源の「カルディ」説
イエメン起源の「ウマル」説
の2通りがあります。
「カルディ」と「ウマル」というのは、人の名前。
エチオピアの山羊飼い「カルディ」の起源説
エチオピアの「カルディ」起源説。
まず、「カルディ」(Kaldi)とは、
エチオピアに存在した山羊飼いのことで、彼の体験による物語が起源とされています。
その物語については、世界中で、いろいろ装飾されているので、はっきりはしていないが、
「カルディの山羊がコーヒー豆を食べて元気になっていた」というのが始まりのよう。
2つほど、カルディの物語をご紹介いたします。
【1つ目のカルディ物語】
ある日、カルディは、いつものように
山羊の飼育をしていた。
すると突然、山羊達がいきなり踊り出した。
何事かと思い、よく確認してみると、
山羊達がある果実を食べていた。
これがコーヒーの果実である。
不思議に思った彼は、実際に自分も食べてた。
すると、体からエネルギーが湧いてくるのを感じた。
この一風変わった果実をシェアしようと、
修道院に持っていった。
しかし、修道院長は「怪しい」と、興味すら示さずに火の中へ投げ捨てた。
すると、その豆はローストされ、香ばしい良い匂い漂い、
修道僧達を魅了した。
彼らはその豆を拾って、グラインドし、コーヒーを作った。
これが「1杯目のコーヒー」
【2つ目のカルディ物語】
カルディは、飼っている羊たちが最近元気でしょうがない、
夜通しうるさくて大変だ、という悩みを抱えていた。
そこで、修道院に相談へいった。
修道僧は何が起こっているのか調べると、山羊達は、妙な果実を食べていることがわかった。
そう、それが、コーヒーの果実。
修道僧達は、その果実について、いろいろ試してみた。
そして、ある時、茹でて飲んでみたという。
これが「1杯目のコーヒー」
これが「カルディ」の2つ目のお話。
どちらも微妙にニュアンスは違えど、
カルディ、ヤギ、修道院、という関係は共通している内容である。
イエメンの聖者「ウマル」の起源説
イエメンの「ウマル」起源説。
まず、「ウマル」(Umar)とは、
イエメンのモカの聖者の名前で、彼の体験談に基づくストーリー。
【ウマルの物語】
ウマルは、若い時に、ハッジ(メッカ巡礼)を行うことに。
途中で師より、イエメンの「モカ」に行けと言われる。
ウマルは、特別なヒーリングパワーを持ち、
その力で、疫病に侵されたモカの人々を助けていた。
あるとき、一人の美しい女性もまた病でウマルの元へ訪れた。
看病のために数日同じ屋根の下で過ごしたが、
この数日間が、男女関係の噂を掻き立て、彼は領主より追放された。
追放されたウマルは、ウザブの山中で、コーヒー豆とを見つけ、
コーヒーのある生活を送ることになる。
ここで、ウマルは、豆をローストし、グラインドし、水を注いだという。
これが「一杯目のコーヒー」
参考までに、歴史の続きを軽くご紹介すると、
モカでは、また病気が流行り、人々はウマルへ助けを求めました。
彼は、人々のために祈りを捧げ、人々にコーヒを飲ませたと言います。
その黒い液体は当初受け入れられ難かったようですが、
「ザムザムの聖水」(カーバ神殿の側にある井戸水)と
同じ効力があると言うと、人々は安心して飲んだ。と言われています。
コーヒーの起源は、未だ解明されていない。
コーヒーの起源「カルディ」と「ウマル」説
どちらも古くから伝わる逸話
多くの本や著書には、この2つが書かれているようですが、
実際にこの2つが確かな起源という確証はないようです。
物語が、本物であれ、架空であれ、
知っていると、なんだかまた1つ、
コーヒーをより楽しめる気がします。
- コーヒーが廻り、世界史が廻る(本:臼井隆一郎)
- The History Of Coffee(動画:Explore Mode)
- Mecca Diaries(動画:VICE)
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